スマホで星を撮る!!~その①~
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はじめに
最近のニュースでタブレット・PCの普及台数をスマホが追い抜いたという記事を目にしました。実際に星空ツアーのご予約をいただくお客様のほとんどはスマホからご連絡をいただきます。これだけ普及しているスマホでキレイな星空が撮れたらツアープログラムになるのでは?? という安易な思い付きからスマホで星空を撮る事に挑戦。まず手始めにネタ集めからと色々ググってみたが。。。出てくる記事はみんなスマホでは星空をうまく取れないという情報ばかり。出だしからハードルが高い感じがする。。。 しかし天邪鬼な自分の心に火が付いてしまった。
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普通にスマホを星空に向けても星を撮ることは出来ないし面白くもない。せっかく撮るなら普通の人のやらない撮り方をしようと思い星空撮影道具を引っ張り出して機材を組んでみた。こんなシステムにして撮影に挑みました。
- 三脚 →「ビクセンポルタ2」を使用。これは望遠鏡用の大きめの三脚です。
- 赤道儀 →星空は動いてしまうので星の動きを追尾する器械を赤道儀という。今回は「ヒグラシ」という小型のものを使用した。
- 自由雲台 →スマホ位置を動かしたり固定したりする架台のこと。kenko製のものを使用
- スマホフォルダ →スマホを固定し自由雲台に取り付けるもの。amazonとかで安く売ってるよ。
- スマホ →iphoneSE 何世代も前のふるぅ~い携帯です。新しいのにしたいのだが予算が。。

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使用アプリ
☆☆ 夜撮カメラ ☆☆
iphoneに付属するカメラアプリは普通に写真を撮るには問題ないのですが星空を撮るとなると全くつかえません。特殊な設定が必要となってきます。今回使用した「夜撮カメラ」はコンポジット(画像を何枚も重ねて1枚に仕上げる)機能がついているスグレモノ。多少の機能制限がありますが無料でも使えるのが魅力です。
☆☆ Digital Photo Professional ☆☆
キャノンのデジタルカメラの付属ソフト。RAW画像の編集などができる画像編集ソフト。何を使ってもいいのですが使いなれたものがいいですね。デジタル画像は後生大事にとっておくものではなくドンドン使っていくものだと思っていますので編集ソフトにあまりこだわりがない。。。 こだわっている人ゴメンなさい。。。

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撮影手順は写真に載せて解り易くしたかったのですが行程が多いため活字だけで簡単に紹介させていただきます。時間に余裕ができたら補足説明・写真を作っていくかと思います。しばらく仕事が忙しいのであしからず。
- 三脚を設置。この時にしっかりと水平を出すのと、どちらが北なのかも把握しておく
- 赤道儀を三脚に載せ北極星の方向へ向ける
- 赤道儀の極軸合わせ。今回の仕様のヒグラシにはデジカメを使って極軸を設定するDPPA機能があるので利用。
- スマホを載せ撮りたい方向へ自由雲台を調整する
- 「夜撮カメラ」の設定でMF(マニュアルフォーカス)設定、高感度設定、シャッタースピード設定を行う。
- 撮影 撮影枚数は偶数枚。今回は6枚にしました。
- 転送 スマホで撮ったのでPCへ画像を転送
- 6枚すべてをDigital Photo Professional にてコンポジット合成

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結 果
さてさて最後の結果発表です!! ちゃんと撮れました。 しかぁ~し、ホントはもっとスゴイ画像が撮れて自慢をしたかったのです。正直な感想は微妙。。。 きっとスマホからしてみればかなり良いほうであるが自分は満足できなかった。アプリやら合成やらを極めればもっとキレイな画像が撮れるはず!?しばらくこの課題と向き合ってもっと良い結果を出して見せます。頑張ります。

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スマホを固定していた三脚アダプタ
三脚(望遠鏡用)
ポータブル赤道儀(今回使ったものではありませんが小型で使いやすい)
今回はスマホでの撮影でしたが一眼デジカメで星を撮るならEOSがおすすめ。
カメラ EOS Kiss 7i 星空を撮るなら数字の後に「i」が入ったものがよいです。
バリアングルと言って液晶が自由に動かせる。すごく楽チン。